直島の景観を壊さないようにと、建物の大部分が地下にある。設計は安藤忠雄さんで、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久展示されている。それぞれの作品にふさわしい空間が用意されているのである。
僕は、モネの『睡蓮』がお気に入り。白い壁の大きな空間。正面に横長の壁画のような大作の睡蓮。無機質な空間にクロード・モネの睡蓮5点はどれも素晴らしい。僕の印象では、色調が黒っぽい感じがする。光の画家と呼ばれていたと聞いたことがあるが、光を描いているというよりは、黄昏時、闇に染められようとしている風景が、それに抗う様子を描いているような気がする。
美術館内部は写真撮影禁止なのだけれど、韓国からの一団は、平気で首からカメラを提げ、建物内部の写真を撮っていた。ここで気になるのがスタッフの対応。注意しないもんね。日本人には注意するのにおかしいではないか!と言いたい。
直島の町営駐車場に車を停めて、豊島に渡る。駐車場の料金は、1回200円也と安い。二度目の豊島。家浦港から唐櫃港まで、集落を繋ぎながら無料バスが走っている。美術館前で下車し、坂道を下って豊島美術館へ。ベネッセが経営しており、直島の地中美術館ばりに入管の受付のある建物は地中に埋まっていて、入り口は、コンクリートの枠が突き出ているだけ。そこから、海側の小山を周回する小道が整備されており、そこを歩いていくと美術館に出る。受付のところから右に進めばすぐに美術館なんだけど、丘を一回りさせるところに意味があるんだろうな。
美術館は当然のように撮影禁止。建築家の西沢立衛さんとアーティストの内藤礼さんが一緒に作った、水滴が遊ぶ美術館である。その建物だけが作品で、2400㎡の広場は微妙に波打っており、所々、自動的に水滴を作る水がタイマーによって吐き出される。その水が分かれたり、引っ付いたりして流れていくのだ。子どもの頃、サトイモの大きな葉に夕立の後など水滴が溜まり、葉を傾けると細く伸びて小さな水滴ができ、それがまた集まって大きな水滴に戻るのが何だかとても楽しくて、何時までも遊んだことを思い出すけれど、ちょうどそんなイメージである。水の流れが細い蛇のように伸び、進行方向にある水滴を吸収しながら太くなっていき、やがて小さな、目を凝らさないと見落としそうな排水口に吸い込まれていく。何時までも見ておける不規則な水の動きではある。
美術館として一つのテーマで人を集めることができるというのはこの作品の力なんだろうけれど、美術館としては、なんとなく物足りない。上様は「これだけ!?」と叫んでいた。
美術館を出ると受付のある建物の手前右手に売店兼休憩所があり、お土産が並び軽い食事もできるようになっている。ここでティータイム。バスの時間を見計らってバス停へ歩く。家浦港の豊島交流センター近くにあるシーサイド大西でカレーライス(500円)を食う。豊島交流センターで時間をつぶし、直島へ。直島からフェリーで宇野港へもどる。宇野港で瀬戸内芸術祭参加作品のチヌを発見。記念撮影をして、帰宅。
| 直島 地中美術館入り口の廊下 |
| 直島から豊島へ渡る高速艇 |
| 家浦港の風景 |
| 豊島美術館への回廊 美術館へ向かう人々 |
| こちらは美術館から出てきた人 |
| 冬枯れ |
| 木立 |
| 休憩所の天窓 |
| 豊島の雑貨屋さん『岡田商店』 |
| 直島 南瓜のオブジェ |
| 直島 港の近くの町並み |
| 夕景 |
| 宇野港のチヌ |
0 コメント:
コメントを投稿